京都のグルメ通で密かに話題のコスパが良すぎる「ベニヤンマ」

酒蔵が並ぶ日本三大酒処である京都の伏見では、現在飲食店の新店が急増しています。
その中でも一層注目されているこちらのお店。そのクオリティとコストパフォーマンスから、グルメ通に密かに話題になっているカウンター居酒屋「ベニヤンマ」です。

場所は京阪中書島駅から徒歩4分。
入口では虹色に染められた暖簾が色鮮かにゆらめいています。

中に入ると10席ほどのコの字型カウンター。料理人が1人で切り盛りしています。

店主こだわりの日本酒はメニュー記載分以外に、2階の酒庫に並ぶ約150種類の中から自由に選べます。

温度管理も徹底しているこの部屋から、気に入ったものを自分で持って降りると、料理人がついでくれるシステムです。

1番人気の料理メニュー「おひとり様向け とりあえず4品(2000円)」は、その日のメニューの中から料理人お任せの4品が提供されます。
「とりあえず」というネーミングから、小鉢サイズが出てくると想像する方が多いと思いますが、他のお店の通常一品サイズと変わらないサイズで提供されます。
これがコスパ抜群と評判な理由の1つです。
それでは「おひとり様向け とりあえず4品(2000円)」を2パターンご紹介します。
最初の4品がこちら。

鶏胸たたき肝醤油

鶏肉を炙ったら肝ソースの上に美しく盛られます。
クセがない肝と柚子の香りに、塩気のある鶏の爽やかさ。滑らかなお肉はもちろん、ソースだけでもお酒がすすむ逸品です。

熟成天然本まぐろのねぎまコンフィ

花びらが舞う、フレンチのような見た目。しっとりしたほろほろの鮪とネギという珍しい組み合わせは黒胡椒加減も絶妙です。

釜揚げしらすお三つ葉の温玉和え

半熟玉子を崩して頂くと、玉子にも負けないお出汁の優しい深みを感じます。
柚子のいい香りと三つ葉のシャキシャキも良い仕事をしています。

とちお揚げ炭火焼き桜えびとエシャレット

「とちお揚げ」は新潟名物の分厚い厚揚げのこと。お好み焼きのような食べ応えに、スパイスを使っている為、カレーのような味がして楽しめます。

もう1種類の「お一人様向けとりあえず4品」がこちら。

だししゃぶ　国産牛ほそとにんじん葉

プルプルですっきりしたホソが、澄んだ出汁に浸かっており、永遠に食べていたくなる優しさにすっかりやみつきになります。

親鳥もも焼きテキサスBBQ塩

鶏の表面はパリパリに炙られており、バーベキュー塩で頂きます。和風の味にアメリカンな味がプラスされ、今までの優しい味の料理とはちょっと違った毛色のメニュー。店主のレパートリーの奥深さを感じざるを得ません。

牛すじと根菜の白みそ煮

「これは本当にスジと根菜なのか？」と思うほどの柔らかさ。シャキシャキとした食感の正体はくわい。何より濃い目の白味噌が、持ち帰って毎日飲みたくなるほどの美味しさです。

鶏はらみと九条ねぎの山椒炒め

山椒のピリリとした和のスパイシーさと、お出汁の優しさが共存しています。
ぷりぷりで柔らかい鶏のハラミは最後のメニューだというのに食欲を掻き立てます。

美しい器に美味しくて手の込んだ料理。このクオリティに対して信じがたいお値段です。
密かにしか話題になっていないのは、誰かに話すと混み合って予約困難店になるのを恐れているからかもしれません。
今はまだ予約なしでサクッと入れる日が多いお店。人気になりすぎる前に行ってみてはいかがでしょうか。