閉店記事を書くことはあまりありませんが、昨今の京都の閉店事情に思うところもあり記事にしました。

SNSなどでも噂が出はじめ、メディアでも取り上げられた「ふくい」の閉店。1963年創業(昭和38年)なので、57年の歴史に幕を下ろしたことになります。あのキャベツてんこ盛りの焼きそばがもう食べられないと思うと寂しいかぎりですし、閉店理由が後継者不足というのも残念でなりません。

4月6日に四条河原町の老舗居酒屋「地球屋」が閉店したのも記憶に新しいですが、高齢者店主のお店と後継者というのは切っても切り離せない問題だと痛感しています。

※地球屋は現在後継者募集中(⇒店頭に貼られていた後継者問い合わせ先mikuni.kimura@gmail.com)

実はこの他にも三条京阪の「伏見」、木屋町の「よしみ」などの名店の閉店も相次いでいますが、それとは対照的に新店は毎日のようにオープンしています。こういう後継者不足で閉店される素敵なお店なら、後を引き継いでやりたい人や企業がもっといるように思いますし、そういう方々をうまくマッチングして、名店の暖簾を後世へ残すようなことが出来ないかなと最近思うようになりました。

そこで、後継者を募集されたいお店の方は、京都速報のお問い合わせフォームからご連絡いただければ、内容を精査して問題なさそうなら記事やSNSなどでご紹介していきたいと思っています。※まずは創業20年以上のお店に限定させていただきます。

それでは、前置きが長くなってしまいましたが「ふくい」の最後をご紹介します。

開店前(3:45頃)に行列に並び、入店できたのは19時過ぎ。

ラーメン屋と違ってお客さんの滞在時間も長いですし仕方ないですね。店内は活気に包まれていて、とてもあと数日で閉店するお店とは思えません。

お好み焼きはすごくふっくらとしていて、焼きそばは麺に焦げ目がつくぐらいしっかり焼くのはふくい流です。

とにかくボリューム満点。この量に慣れ親しんだ方は、普通の焼きそば屋さんに行くと物足りなくなってしまいます。京都は「ジャンボ」と言い、サービス精神旺盛な粉もん屋が多いですね。

テイクアウトでも「蓋閉まる?」と思うほど大盛りです。

もう食べられなくなると思うと寂しいですが、その分多くの思い出をもらったこちらには感謝しかありません。長い間本当にお疲れ様でした。

YOUTUBEチャンネル「京都ロジウラTV」でも、「ふくい」の様子を公開しています。お好み焼きと焼きそばが焼ける姿をご覧いただきながら、おうちで一杯ひっかけて下さい。YOUTUBEコメント欄を掲示板代わりに「ふくいの思い出」を書き残していただけると嬉しいです。

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