趣のある随筆家の邸宅跡にたった6席だけの江戸前鮨店がオープン。100坪近い敷地に建つ立派なお屋敷の中に登場したカウンター席は、どの席からの大将の仕事ぶりを見ることができる全席特等席で、日本中から仕入れる特上ネタの握りを堪能できます。
場所は加茂街道から紫明通を西へ進み、2筋目(市バス松ノ木町停留所)を南へ100mほど。こちらの門を入り、
玄関から館内へ。
奥へ進むと、
カウンター席が登場します。
1階2階にあるお部屋などは一部待合室として使われる他は、席として使用せずそのまま保存されています。
コースは、おまかせ18000円+税の一本のみで、その一部をご紹介します。
鮨ネタを関西だけでなく、東京、九州、北海道など全国からも仕入れ、良いものだけを使う徹底ぶり。
気さくな大将が、軽快なトークを交えつつ、1貫ずつ丁寧に握っていきます。
赤身の漬けは濃厚な鮪の旨味を感じさせます。
隠し包丁が綺麗なコハダは、程よい酸味、しっかりとした肉厚さがシャリとの相性抜群です。
縦に隠し包丁が入れられたイカは、最初のコリッとした食感の後に、ねっとりととろけるような歯ごたえに変化していきます。イカの甘みも感じられて絶品。
濃厚な旨味ととろけていく味わいの大トロは、熟成させたシャリの存在感も手伝って、最高の一貫に仕上がっています。
見た目にも綺麗な車海老は、非常に肉厚で噛むほどに海老の風味が口の中に広がります。
高級な牡丹海老にウニを合わせた濃厚な一貫。この日初出しという組み合わせです。このように創意工夫を凝らした握りが12~3貫と、アテが数種類というコース構成になっています。
素晴らしい建物の中にある隠れ家のような雰囲気で、絶品鮨が堪能できる貴重な一軒。貸切利用もしやすく、接待やハレの日利用にもおすすめです。