11年の間、東山五条で愛されていたフレンチレストランが伏見エリアに移転オープン。フランスの3つ星レストランで修行したシェフの本格的なコース料理が気軽に頂けます。
場所は京阪伏見桃山駅から徒歩14分。住宅街の中に突然フランスの国旗が現れる、隠れ家的な立地です。
店内は川を望むテーブル席やシェフとの会話を楽しめるカウンター席もあります。
今回はお昼のコース フルヴィエール5500円(税込•別途サービス料10%)をご紹介します。
1皿目 オードブル盛り合わせ
エスカルゴの香草バターグラタン、カナッペ スペイン産ガリシア栗豚のリエット、淡路島産の玉ねぎのタルト、メルゲーズ(仔羊のミートボールスタイル)、鶏の白肝を練り込んだ田舎風パテの5品の盛り合わせです。
グラタンはバターとオリーブオイルたっぷりにも関わらず、絶妙な塩加減で重くならないように作られています。タルトは玉ねぎの甘みがスイーツかと思うほど最大限に活かされており、人気メニューというのも頷けます。他にもサイズ感からは想像ができないほど肉汁が口に広がるサラミなど。飾らないオードブルと最高の味のバランスに心をつかまれます。
2皿目 オードブルの続き
人参のムース 北海道無添加の雲丹 自家製コンソメのジュレ、四国の魚介のリエット、タスマニア産のサーモンとつぶ貝のマリネが見た目にも綺麗に盛り付けられています。
自家製のコンソメは和風出汁かと思うほど旨みがたっぷり。ムースはプリンかのように滑らかです。瑞々しい魚介のリエットはグラタンをさっぱりさせたかのような味わい。あまりの美味しさに「ブラボー」と拍手したくなる逸品です。
3皿目 一度ローストしたらカボチャを使ったポタージュスープ
単にかぼちゃの甘みを感じるというものではなく、複雑な旨みが絡み合ったスープは、それでいてミルキーです。
4皿目 本日のポワソン リヨンの郷土料理•クネル
魚のすりみを使った蒸し物で、その周りにはズワイガニの身をちらし、仕上げにはアメリケーヌソースを使っています。いい匂いを楽しんだ後、切ってみると茶碗蒸しのような、美しい黄色が登場します。ふわんふわんの食感に身がぷりぷりで甘い蟹の身。濃厚な海老のソースは笑いが止まらなくなるほどの美味しさです。
5皿目 オーストラリア産牛のランプのステーキ
ジューシーであぶらっこくないお肉とスパイスが絡み合っています。ソテーされたキノコや野菜と共に食べると更に絶品です。
パン
ふかふかのパンに塗るバターの量は 2人分とは思えないほど大きなサイズ。シェフ自身がたっぷり塗るのが好きな為、このような量になっています。
6皿目 デザートとドリンク
バナナと金柑のタルトとミルクのアイスクリームと軽いホイップとミルキーなアイス。
ジューシーでフルーティな金柑とさっぱりした大人な味のバナナ。タルトの生地はしっとりです。
今回は6品ものデザートから好きな物を選ぶ形でしたが、日によってはもっと沢山の種類があり、迷うこと間違いなしです。
最近は見た目からして凝りに凝った華やかな盛り付けのフレンチが流行っていますが、こちらのコース料理は味の創意工夫が見た目以上に閉じ込められています。
入口には店名の意味「食事中に鳴り響くお皿とナイフ・フォークの楽しい音色…」が記載されており、気兼ねなく料理を楽しむことができます。
シェフの奥様の接客も温もりにあふれており、評判です。
少し遠出をしてでも足を運びたいこちらのお店は、1度訪れたら何度でも行きたくなるおすすめのフレンチレストランです。
営業時間/12:00〜14:30(最終入店12:30)18:00〜22:00(最終入店19:00)
※要予約
定休日/火曜 第2・第4水曜ランチ休
所在地/京都市伏見区問屋町745-2
※取材時の情報のため、最新情報は念のため店舗公式の情報をご覧ください。