イヌやネコを飼っている方、好きな方は京都にもたくさんいると思いますが、「京都動物愛護センター」をご存知でしょうか?
2015年に開業した京都市・京都府が運営している施設ですが、実際に行かれた方、名前だけ聞いたことある方、なんとなく知っている方などなど色々いらっしゃると思います。
「京都動物愛護センター」がどんな施設で、現状そこで何が起こっているのか潜入調査をする今回の企画。
今回のキョー速編集部突撃企画はちょっとまじめです。

新しいだけあって、かなり綺麗な施設です。
早速入ってみましょう。

館内は清潔感もあり広々としています。
今回は、センターのスタッフさんで獣医師でもある河野さんに色々とお話を伺います。
編集部:
今日はよろしくお願いします。
河野さん:
よろしくお願いします。
編集部:
早速ですが、京都動物愛護センターではどのような活動をされているのでしょうか?
河野さん:
行き場のない犬猫を保護・健康管理し譲渡しています。また,保護しないといけない犬猫がいない社会にするために「しつけ方教室」等のイベントも実施しています。また、多くの方に来ていただくためにドッグランもありますし,他に(公社)京都市獣医師会が運営する京都夜間動物救急センターもあります。
編集部:
イヌネコの保護というのは、一般の方から持ち込まれるのですか?
河野さん:
一般の方のほか、警察からも持ち込まれることもありますよ。
編集部:
持ち込む理由って?
河野さん:
様々な事情があり犬と猫でも違っていたりします。犬の場合ですと、一番多いのは飼い主の体調不良や死去。猫は野良猫の子猫を持ち込まれるケースも多いです。
編集部:
そうなんですね…亡くなったら飼い続けるのは不可能ですもんね。
河野さん:
そうですね。動物を飼われる時は、最期まで飼い続けることができるのかをしっかり考えていただくことが大事かと思います。

編集部:
保護された犬や猫は新しい引き取り手が見つかるのでしょうか?
河野さん:
平成29年の京都府内の譲渡頭数ですが、犬は108頭、猫は219頭となっています。猫は仔猫が多く引き取ってくれる方も多いのですが、犬は老犬も多くてなかなか難しいのが現状です。
編集部:
確か犬の譲渡会というのはあるんですよね?
河野さん:
はい。保護している犬を毎月第二土曜に譲渡会というかたちでお越しいただいた多くの方に紹介しています。
編集部:
今度見学に伺ってもいいですか?
河野さん:
もちろんです。
編集部:
ありがとうございます!あと、保護されている犬猫を見せていただいてもよろしいでしょうか?
河野さん:
はい。こちらへどうぞ。

編集部:
こちらではどのくらいの頭数を保護されているのですか?
河野さん:
ネコはこちらで約80頭。あと支所もありそちらで約20頭保護可能です。


河野さん:
次は犬の譲渡室です。



編集部:
こちらでは何頭保護されているのですか?
河野さん:
こちらで44頭、支所で20頭保護可能です。
編集部:
犬猫の収容頭数を超えると、殺処分ということに…
河野さん:
収容頭数を超える、もしくは、健康状態がよくなく、生きる力がない子は仕方なくそういった処置をすることもございます。
編集部:
悲しいですね
河野さん:
そうですね。ただ,殺処分0にするということ,それは目指すべきものではありますが,保護頭数を0にすること,そして人と動物とが共生する社会を実現することがセンターが目指すものと考えています。そして,現在約100名のボランティアの皆さんと様々な活動をしております。
編集部:
そんなにたくさんのボランティアがいらっしゃるんですね!
京都府内での犬の殺処分頭数はH26年の52頭からH29年の23頭まで減少し、猫はH26年の1393頭からH29年の742頭まで減りました。
しかし、殺処分0まではまだまだ長い道のりです。
かわいいからと衝動的に飼うのではなく、最期まで責任をもって飼うこと。そして野良猫に去勢手術を行い、地域住人で糞尿を管理し、一代限りの命を全うさせる活動「京都市まちねこ活動」なども効果的です。


トリミングルームやドッグランなど一般利用可能な設備もあるので、犬を飼われている方は一度施設を利用されてはいかがでしょうか?
【後日、犬の譲渡会の日】
月に一度、第二土曜に開催されている犬の譲渡会へやってきました。
早速いってみましょう。

開始早々から盛況の様子。


みなさん優しく接してらっしゃいます。




職員さんも優しいですが、やはり新しい飼い主さんと出合って欲しいです。
動物を飼いたいと思っている方は、一度譲渡会に行かれてはいかがでしょうか。
みんなカワイイです。
ということで今回の編集部突撃企画。
犬猫殺処分0に向けて、京都速報でも何かできないか?
色々と考えさせられました。
まずはこちらの記事をご覧になって、現状を少しでも知ってもらうことができればと思います。
あと、迷い猫、犬はSNSなどでの告知も良いですが、京都動物愛護センターで保護されている可能性もあるので、一度問い合わせてください。
おわり。